本のガイドブログ~貴方の気分に添える本をご紹介~

年間数百冊×年齢(アラフィフ・・・)を読破してきた不二ちゃんことワタクシが楽しい気分、泣きたい気分、感動したい気分、家族愛な気分などそれぞれに合った気分の本を独断でご紹介いたします。

永遠のゼロ~真の強さに号泣します~

百田百樹「永遠のゼロ」は愛を貫く真の男の強さに号泣

岡田准一さんの主演で映画化もされた作品。

あらすじ

弁護士を目指す大学生・健太郎は祖母・松乃の四十九日で祖父・賢一郎から自分が本当の祖父でないことを告白される。祖父は第二次世界大戦で夫を失った松乃・清子親子と戦後に再婚していたのだ。

その告白から6年後、司法試験に何度も落ち、自堕落な生活をしていた健太郎フリーライターの姉・慶子に新聞社主宰の「戦後60周年記念プロジェクト」のアシスタントを頼まれ、しぶしぶだが特攻隊で亡くなったとされる実の祖父・宮部久蔵のことを調べることになる。

二人は生前久蔵と海軍航空隊で一緒で存命している9名と面会し、祖父の人となりを調べていくが、
「海軍航空隊一の臆病者」「生きたがりの卑怯者」
と罵るものもいれば
「何よりも勇気がある人」「海軍航空隊一の凄腕操縦士」
と感謝し、称えるものもいた。

母清子にも久蔵の本当の人物像を知りたいとお願いされ、次々と久蔵について調べていくうちに衝撃の事実が明らかになっていく・・・。

国のために命を捧げるのを当然とされた戦時期に、生きるということに執念を燃やしたのは愛する妻と生まれてくる子供を守るためであったが、そんな生にしがみついていた久蔵がなぜ最期は志願して特攻機に乗り込んだのか?

その謎に迫っていくうちに健太郎は真の久蔵の静かなる強さに気づいていくのであった。

読後感想

もうとにかく号泣します。

家族を守ることを約束し、死んでも尚その約束を守り続ける久蔵。
姿かたちがなくなっても松乃・清子を守り続けていきます。
どういう方法で守っていくのか?気になりますよね?とにかく感動します!

腕っぷしの強さとかではなく、人に何と言われようとも真の愛を貫く、自分を曲げない久蔵の姿に、真の強さとはこういうものなのだと考えさせられます。

また、あれだけ生にしがみついていた久蔵がなぜ最期に自分から死を志願したのか?の謎解きもあり、とにかく秀逸な作品。

最後に驚きの真実も明かされますよ!

注:ハンカチを2枚ほど用意して、家にてお読みください。外で読むと泣きすぎて人に不審がられます!